
栄養失調になってしまう児童もいるほど、今や小学生でも「細くなりたい」という願望を持っている現代。新聞の折り込み広告には様々なダイエット方法や痩せるための薬、サプリメントなどの宣伝が入り、情報に振り回されている人も少なくないようです。
ただ情報が多く出回るということは、痩せたいけど痩せられない人が多いということでもあります。
痩せる=体重が減る、という考え方もありますが、専門的には間違いです。本来「肥満」とは体脂肪率が高い事を意味しています。昔は体脂肪率を計る装置が一般的に入手できるような安価なものではなかったため、簡易的に身長と体重の計算から、肥満だとか痩せているという判断を行ってきました。それが「太る=体重が増える」「痩せる=体重が減る」という考え方の元になってしまっているだけなのです。
本当の意味で痩せるとは、体脂肪率が減るということだと覚えておきましょう。
最近は体脂肪率が測定できる体重計がかなり主流になってきました。また、握ったり引っ張ったりすることで体脂肪率が量れる機器など、家電量販店などでも安価に手に入れることができるようになりましたし、種類も豊富です。
ホームセンターや電気店などの近くに寄ったときには、展示サンプル品などを使って、自分の体脂肪率を測定してみるのもよいことでしょう。
ちなみに一般的に言われる体脂肪率の目安は以下の通りです。
女性:20〜25% *女性は30%以上だと肥満。
男性:15〜18%
逆に考えると分かりますが、太る=体脂肪率が増える、ということです。それでは、体脂肪率が増えるとはどういうことなのでしょうか?
体脂肪率が増える原因は 1)脂肪細胞の数が増えること 2)細胞自体が大きくなること、の2種類があります。肥満に悩む人は先の二種類の原因が複合して体脂肪率が増えることがほとんどです。
ただし一般的に脂肪組織の数自体が増える現象は、成長とともに落ち着いてくると言われています。つまり、成人前から太っていたという人は脂肪組織の細胞数が多い可能性が高く、成人後に太ってしまった人は脂肪組織の細胞の大きさが大きくなった可能性が高いと思われます。
やっかいなことに、いったん増えた細胞はなかなか減りません。
つまり、ダイエットにより痩せる(=体脂肪率を減らす)というのは、体脂肪の細胞数を減らすのではなく、脂肪細胞の大きさを小さくする行為だと言って間違いではありません。
いったん増えてしまった脂肪組織は、容易には減らせない。若い頃の不摂生というのは、年齢を経るごとに後悔へと変わってくるものですが、これ以上の後悔のタネもなかなかないでしょう。
成人前から太っていた人は、普通の人と比べて痩せにくいのです。
何か救いの手はないものか・・・それが、脂肪吸引術なのです。脂肪吸引では、自然にはほとんど減ることのない脂肪組織を、人工的に吸いだしてやることによって、強制的に減らしてやる、強制的に体脂肪率を落とす方法と言えます。
脂肪吸引のメリットは、部分的に痩せたい部分のみに実施することができる点、また脂肪細胞の数を減らすということから、他のダイエット方法に比べて、リバウンドの可能性が極端に低いことです。
ただし、脂肪吸引は部分的に脂肪で太った状態を改善するための手術なので、本来の意味でのダイエットと違い、その後の痩身効果はありません。努力しても痩せない人が、気になる部分をリセットすることができる方法だと言えるでしょう。本当の痩身のためには、その後の努力(基礎代謝を上げたり、食事コントロールで太りにくくする)が必要です。